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フランスのニュートンとも呼ばれる物理・天文学者。爵位は侯爵。
フランス・カルバドス県ボーモン・タン・オージュの百姓の家に生まれた。
幼少の頃から天才と呼ばれ、18歳でパリ士官学校の数学教官になる。彼の人生の転機は、この年に彼が担当した士官学校の受験生の中にナポレオン・ボナパルトが居たことである。
ナポレオンの躍進に爆弾製造で手助けし、政治権力を握ると内務大臣になっている。ナポレオンが失脚すると今度はルイ18世に宗主換えし、1817(文化14)年に侯爵になり、貴族院議員にもなった。1827(文政10)年に78歳で死去した。
政治的にはあまり良いものは無いが、学問の業績は素晴らしく、24歳で科学学士院会友、1783(天明3)年に科学学士院正式会員、1816(文化13)年にパリ高等工芸学校再編委員会委員長になっている。
ニュートンの万有引力を全太陽系に微細にわたって適用し、木星・土星・月等の複雑な運動を明らかにした。著書「天文力学」は天文学の古典であり、「ニュートンの引力の説が完成された」と言われている。また、1796(寛政8)年には太陽系が星雲から生じたという説を発表したが、これは当時の哲学者カントの説と合わせ「カント・ラプラスの星雲説」と呼ばれている。
これ以外にも、業績は潮汐、毛管現象、確率論、行列式、解析学など多方面に及び、天文学、数理物理学で重要なポテンシャルという概念を生み出している。
また、ラプラス変換やラプラシアンに名前を残し、最期の言葉「吾人の知は多からず、知らざるは無量なり」という言葉も有名。
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