利用者からみて、最後の変電所から利用者に至るまでの電線のこと。
電気は、発電所から送電線を流れ、さらに配電線によって、各家庭や工場などに届けられている。
この配電線は、電圧によって三種類に分けられている。
送電線の都合から、特別高圧で供給できるものは最大で22,000V(22kV)や33,000(33kV)が上限となることが多い。
電柱経由で各家庭に配電されている電線が、身近な配電線の例である。
電柱間を渡されている配電線は三相交流となっており、三本一組で使われている。この電線は3本ほ各線間の電圧が6600Vとなっており、これは高圧線という。
電柱の上には柱上変圧器と呼ばれる変圧器があり、ここに6,600Vの電線が繋がれ、100Vや200Vの低い電圧を作る。これもまた電柱の間を渡され各家庭に繋がるが、この電線は低圧線という。低圧線は需要により三相交流と単相交流とがある。
近年の配電線は絶縁被覆されているので、きちんと絶縁されているのであれば触っても感電することはない。しかし大昔は裸電線であったので、接触すると感電した。
元々配電線は電柱の一番高いところに配線されるため触れる機会は滅多に無いが、現在では、ビル建設などでの高所作業の際に誤って接触する可能性も増えてきたため、安全性向上のため絶縁被覆されるようになった。
街路樹などが大きく育ち、電線に接触している光景などを見ることもある。安全のため伐採や枝の剪定などをすることもあるが、このように絶縁被覆されている電線であれば、木が接触していたとしても、感電して木が燃え出すということはほぼ無い。
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