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天体が、通常とは逆方向に自転や公転をすること。対義語は順行。
様々な天体の動きを逆行と呼ぶため、逆行には複数の意味が存在する。
それぞれ全く異なる運動を表わしている。
太陽系では、殆どの天体は同じ方向で公転している。太陽系の惑星の全てと、殆どの小惑星は西から東へ公転している。これは太陽系を太陽の北極から見たとき、反時計回りに回っているように見えることを意味する。
離心率が大きく特殊な公転をする天体もあり、冥王星などが該当するが、太陽に対する公転は殆どの場合順行している。ごく稀に、逆行小惑星や、逆行する彗星などがある。2007(平成19)年現在で、発見された小惑星は30万個を超えたが、その中でも逆行小惑星は十数個しか知られていない。
これは、太陽系誕生当時、原始太陽を取り巻く物質の円盤から天体が産まれたことに由来する。対して逆行する天体は、外から飛び込んできた天体である。彗星は、惑星圏(狭義の太陽系)の外から到来し、太陽を巡っている天体である。
そのほか、衛星の公転が母天体の自転に対して逆行している例がある。木星型惑星の衛星は離心率が大きなものが多く、これらは元々小惑星だったものが母天体の重力によって捕獲されたものと見られている。
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