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南鮮で販売され、日本にも輸出されているインスタントラーメン製品。メーカーは「農心」。
本当にまずいラーメンだが、セール品の国産ラーメンより価格は高い。
叩き売りの時には若干安くなるため、この時だけは価格だけで売れているようである。
この製品は、味付けが論外であるのみならず、「麺」が明らかにおかしい。辛いだけで旨味の全くない単調なスープに、風化したゴムのような麺が入っている。
麺を揚げた油の甘みはあるが、スープ自体は辛いだけで本当に何の旨味もない。辛さを重視した製品としては日本には日清の「とんがらし麺」が対抗としてあるが、こちらは国産なだけはあり、きちんと旨味がある。但し辛さは足りない。
しかしこれでも、南鮮のラーメンとしては一番とも言える程度に美味しい方である。
朝鮮料理は、そもそも出汁を取るという文化がない。出汁なくしてラーメンのスープを作ることは不可能であり、従って美味いラーメンなど作りようがないということである。
朝鮮料理は辛ければそれで良い傾向にあるが、そもそも辛味は味覚ではない。素材の味を大事にして、もっと丁寧に作らなければ、まともな料理にはならない。
元々が充分に辛いので、これでキムチ味だったのかと思われたが、そうではなかった。
2010(平成22)年7月、日本限定でキムチ味のカップ「辛ラーメン キムチ」が販売開始された。
2012(平成24)年、大規模な水害に見舞われた北朝鮮に対し南鮮は、300万個のインスタントラーメン(恐らくは辛ラーメン)を提供するとしたが、北朝鮮側は「不要」として受け取りを拒否した。更に朝鮮赤十字会報道官は「つまらない物資を入れて冒涜した」と不満を発表した。
この一件から、辛ラーメンは北朝鮮ですら食べない、という誤解が広まったが、実際はそうではない。
受け取りを拒否したのは、ラーメン自体が気に入らなかったのではなく、南側の恩着せがましい態度に不快感を感じたからである。
北朝鮮が辛ラーメンを食べないというのは誤解であり、実際、2010(平成22)年には平壌の国営商店でも販売されていることが確認されている。
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