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日本では数十種類が知られているが、よく見られるのは、次の種類である。
凄まじい生命力と繁殖力があり、独特の風貌、油ギッシュ、不潔、そして驚異的な移動速度に加え、飛行能力まで持ち、多くの人から害虫を越えた存在として嫌われる。
この虫は、別に毒を持っているわけでもなく、人を噛むわけでもない。
しかし名を呼ぶのも憚られる状況では、
当解説も以下ではGと呼ぶこととする。
Gは昆虫である。昆虫の場合、神経節という脳のようなものが頭に集中しておらず胸にもあるため、頭を切断されてもしばらく生存できる。しかし食事ができないので、一週間程度で餓死する。
時に人に向かって飛んでくるが、これは攻撃を目的としたものではなく、単に逃げようとして飛んでいるだけである。Gは、飛行能力はあるが、それ自体はあまり上手ではなく、長時間飛行するだけのスタミナも持っていない。
素早い動作と繁殖力その他で人間には極めて嫌われているが、森ではその能力で生存競争に打ち勝っている。
Gに限らず昆虫一般は、節足動物ゆえの弱点がいくつかある。
外骨格を有するので物理攻撃には強いが、火には弱い。特に関節部が弱点であり、火がつくとまず足が抜け落ちる。
次に水に弱い。気門が水で塞がれると窒息死する。通常はクチクラ層や分泌油脂によって外表面は油性になっていて水を弾くようになっている(これが油ギッシュな理由)。
しかし、例えばラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性剤を添加した水を与えると、Gは表面張力を失い、簡単に水没する。食器洗剤等が効果的なのは、この理由による。
最後の弱点は有機溶剤である。
それ以外にも体液や細胞質が沸騰すれば昆虫に限らずどんな生物でも即死するであろうから、熱湯などを掛けても効果があると思われる。
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