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恒星として自ら輝く大きさに成長できなかった天体で、僅かな熱や光を放出するにすぎない、非常に暗い天体のこと。
天体が核融合で自ら光るためには、少なくとも太陽質量の7〜8%以上の質量が必要だと言われているが、褐色矮星はその質量に満たない天体である。概ね、太陽の1.3〜7.5%の質量しかない。
このような小型の天体は、重水素の核融合は起こせるが、軽水素の核融合を起こせる程に中心核の温度が高まらない。元々量の多くない重水素はすぐに使い果たされ、核融合反応は停止する。その後は、徐々に冷却してゆくことになる。
惑星との差は、惑星よりも質量が大きいために、水素ガスを重力エネルギーで圧縮して発熱することが可能な点である。初期の核融合時に発生した熱と合わせてある程度高温となっており、ここから赤外線を放出する。但し、可視光線や電波などは放出しない。
可視光で観測不可能なため、赤外線観測技術が発達するまで観測が困難だった。
理論的にはかなり以前から存在が予想されていたが、実際に見つかったのはごく最近である。
その数は非常に多いと考えられており、暗黒物質(ダークマター)の一つとして扱われている。
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