ア | イ | ウ | エ | オ |
カ | キ | ク | ケ | コ |
サ | シ | ス | セ | ソ |
タ | チ | ツ | テ | ト |
ナ | ニ | ヌ | ネ | ノ |
ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ |
マ | ミ | ム | メ | モ |
ヤ | ユ | ヨ | ||
ラ | リ | ル | レ | ロ |
ワ | ヰ | ヴ | ヱ | ヲ |
ン |
A | B | C | D | E |
F | G | H | I | J |
K | L | M | N | O |
P | Q | R | S | T |
U | V | W | X | Y |
Z | 数字 | 記号 |
脳死した患者から臓器を取り出し、他人へと移植する医療のこと。
日本初の脳死移植は1968(昭和43)年に札幌医科大学の和田寿郎教授により執刀された心臓移植であり、世界でも30例目であった。
レシピエントは83日間生存と、当時としては良好な成績を残した。患者死後、執刀医が殺人罪の刑事告発をされるなど事件となるが、嫌疑不十分の不起訴処分となっている。
1997(平成9)年10月に「臓器の移植に関する法律」が施行され、本人の意思と家族の同意に基づいて、脳死判定後に臓器が提供可能となった。以降、法的に脳死移植が可能となった。
施行後長くブランクがあったが、1999(平成11)年2月に初の脳死移植が行なわれて以降、毎年数例の臓器移植が行なわれるようになった。
本人意思についてはドナーカード等への記述で行なわれる。臓器の移植に関する法律はドナーとしての要件として年齢制限は課されていないが、ドナーカードそのものが遺書としてみなされる民法上の定義により、実質的に遺言可能年齢である15歳以上しかドナーになることができなかった。
法は整備されたが、肝心のドナーはなかなか増えなかった。
特に、子供の臓器移植は法にも問題があり絶望的であったため、移植をするために募金を募って海外に行く事例が増加した。これも、年を経るにつれ「死ぬ死ぬ詐欺」とも呼ばれる、「募金詐欺」としか思えないような事例が増加し社会問題化した。
この法律は施行後3年を目処に見直すことになっていたが、12年経過した2009(平成21)年7月17日にようやく改正され、翌年2010(平成22)年7月17日に改正法が施行された。
法改正により「脳死は死」と位置付けられ、本人意思が不明の場合でも家族の承諾のみで臓器移植が可能となった。これにより、子供の臓器移植への道も開かれ、また臓器の提供も以前より増えた。これで、怪しげな「死ぬ死ぬ詐欺」も今後は減っていくことが期待されている。
6歳未満の幼児として初の脳死患者は2012(平成24)年6月15日に富山大学付属病院入院の男児である。脳死因は事故による一時的な心配停止に伴う低酸素性脳症であった。
彼からは心臓、肝臓、腎臓が提供され、肺は適合者がおらず、また膵臓と小腸は医学的な理由で断念された。提供先は、次の通りだった。
60代は際立っているが、HLAの適合が上位で、重症度が高い患者であり、かつ小児加点を考慮してもなお、この女性が客観的にみて適合者一位になったため、移植されることになったようである。
様々な臓器移植があり、複数臓器同時移植などもある。
主立った移植(臓器一つのみ)は、次の通りである。「臓」の字を略して呼ぶことが多いので、両名併記する。
脳死臓器提供138例目(2012(平成24)年6月12日提供)までの件数。()での併記は、うち生存数。
脳死者のうち、法的脳死判定が実施され、かつ臓器提供に至った事例。
日付は「脳死判定日」(臓器提供日(移植日)はその数日後の場合もある)。
公開されている範囲でのドナーの地域、年齢、性別と提供臓器。但し、提供されたが移植に至らなかった例もある。
↑改正法施行前 ↓改正法施行後 []は本人意思不明
以下は詳細不明
コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます