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かつて、分電盤に設置されていた小型の電流遮断器。現在の配線用遮断器に相当する。
白い磁器製で、中にヒューズが入っているものである。昔は磁器製の電気部品が多くあり、アウトレット(コンセント)や電球のソケットなども磁器製だったが、現在では碍子くらいしか見られなくなった。
この安全器は2枚合わせになっていて、下側が金属の金具で半固定されており、外側上部に引っ張るためのリング(環)が付けられている。リングを引っ張ると蓋を開けられ、さらに横にずらすことで蓋を取り外すこともできる。このようにして、ヒューズ交換のさいにも可能な限り感電しないように配慮されている。
蓋には4本のネジがあり、ここにヒューズを取り付けるが、蓋を開けた時点で回路は一時的に切断されるため、たとえヒューズが切れていなくてもそこに繋がっている部分は停電する。
安全器用のヒューズは安全器専用であり、古いものは銅製の細い針金であるが、比較的新しいものは独特の形状をしていて、上下に半円形のネジ止め用の部位があり、細い棒で繋がっていて、その棒の途中に丸い部位があるのが特徴である。ネジ止め用の部位も、片側は上向き、もう片側は横向きになっているのが特徴である。
電線は2本一組なので一つの安全器に2本ずつ付けて使用する。両方切れてしまった場合は両方を交換する必要がある。
もう殆ど使われてはいないが、古い家屋では現役であるため安全器用ヒューズは細々と生産が続いており、今も電器店などで購入できる。
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