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リンパ腫に特異性の高い腫瘍マーカーの一つ。
インターロイキン(IL)は免疫反応に寄与する白血球から産生され、現在までに30種類以上が知られており、発見順に番号が付いている。
うちインターロイキン2(IL-2)は、細胞表面にあるIL-2レセプター(IL-2R)に結合して細胞内にシグナルを伝達することで、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージなどを分化、増殖させる働きを持っている。
IL-2Rは、α鎖、β鎖、γ鎖から構成されおり、うちα鎖は活性化したリンパ球で産生され細胞表面から遊離し、これが血清中に可溶性IL-2R(sIL-2R)として測定できる。
sIL-2Rは悪性リンパ腫で高値を示すため、主として悪性リンパ腫の診断、および治療効果の判定に用いられる。
検体検査においては、生化学的検査(Ⅱ)である「D009 腫瘍マーカー」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬で438点である。
診療機関によって様々だが、一例は以下の通り。
2,000U/mL以上であれば、次のような疾患が疑われる。
614〜2,000 U/mLの範囲であれば、次のような疾患が疑われる。
また、次のような症例でも異常値を示すとされている。
なお、本検査で保険適用は、非ホジキンリンパ腫、ATLまたはメトトレキサート使用中のリンパ増殖性疾患の診断の目的で測定した場合にのみ算定できる。
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