六炭糖

読み:ろく・たんとう
外語:hexose 英語
品詞:名詞

単糖類で、炭素が6個含まれるもの。分子式C6H12O6、構造式C6(H2O)6

六炭糖は不斉炭素原子が4つあるため、2の4乗でしめて16種類の光学異性体が存在する。このうちD型が8種類、L型が8種類あるため、名称は8つ存在する。

直鎖にした際にH-C=Oの炭素を1位とすると、OH基が右か左かで異性体(D,L異性体)を区別し、1位のC=Oを右に置いた時に5位のOH基が右ならD体、左ならL体である。これはFisher投影図と呼ばれる図によって表現される。

六炭糖
六炭糖

以降、2位・3位・4位の順に、右・右・右がアロース、左・右・右がアルトロース、右・左・右が葡萄糖(グルコース)、左・左・右がキサンタンガムなどを作るマンノース、右・右・左がグロース、左・右・左がイドース、右・左・左がガラクトース(葡萄糖と結合し乳糖を作る)、左・左・左がタロース、である。

また1位がCH2OH、2位にH-C=Oがあるものに、果糖フラクトースなどがあ る。

そして六炭糖からの誘導体として、ビタミン様作用物質の一種のイノシトール、糖アルコールソルビトールマンニトールマルチトール、ウロン酸、アミノ糖などがある。天然のウロン酸としてD-グルクロン酸、ガラクチュロン酸、マンヌロン酸がある。アミノ糖とは、糖の分子水酸基(OH)がアミノ基(NH2)に置換されたもののことをいう。

更に、グルコサミン、コンドロサミンのほか、アントシアン、フラボノイド、サポニン、アミグダリン、タンニンなどのように植物に含まれる配糖体がある。

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