見えない伴星のこと。
自ら光っていない伴星のことで、つまり主星などに対する惑星のこと。
直接観測は困難だが、その引力で主星がふらつくため、その動きを観測することによって間接的に存在を知ることができる。
不可視伴星の候補には、次のようなものがある。
おおいぬ座の1等星「シリウス」の固有運動には大きなふらつきがあり、不可視伴星があることが知られていた。
このような固有運動のふらつきは、シリウスが連星であると考えると解決された。以降、見えない伴星の観測が続けられた。
望遠鏡の大型化などに伴い暗い星の観測も可能となり、1862(文久2)年、A.G.クラークにより18.5インチ(46.99cm)屈折望遠鏡で初めて観測された。
スペクトル観測に初めて成功したのはウィルソン山天文台の60インチ(152.40cm)望遠鏡で、1915(大正4)年の事である。更にその後の観測で、このシリウスの伴星は白色矮星であることが発見された。
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