マイクロクエーサー

読み:マイクロクエーサー
外語:micro quasar 英語
品詞:名詞

亜高速のジェットを放つ天体。クエーサーの縮小版という意味で、マイクロクエーサーと呼ばれる。

目次

恒星ブラックホールの一種で、恒星からブラックホールに物質が流れ込み、ブラックホールの周囲に降着円盤を作る。

銀河中心巨大ブラックホールと比べるとその規模は何百万倍も違うが、それでもその物質を吸収しながら、その一部が亜光速で激しいジェットとして噴出され、電波可視光線γ線X線など広い周波数帯で輝いて見える。これがマイクロクエーサーとして観測される。

構成

天体は連星系を構成し、一方が恒星、他方が太陽の数倍の質量を持ち高速回転している中性子星ブラックホール、といったものである。

銀河系内にも見られる天体で、その中心にあるのはクエーサーに類似するが、より小規模な天体である。しかし小さいながらも構造や状態がクエーサーに類似している。

観測

クエーサーの場合、大質量伴星は質量が太陽の1億倍程度にもなり莫大なエネルギーを放出しているが、マイクロクエーサーではとても小規模であり放出エネルギーも少ない。

しかし銀河系内など太陽系の至近にあれば、それは超高エネルギーγ線源(VHEγ線源、Very High Energy(VHE) Gamma-Ray source)として観測することができる。

このような特徴からマイクロクエーサーと呼ばれる。

主な天体

現在では幾つか存在が確認されているが、例えば次のような天体が有名である。

  • わし座 GRO1915+105
  • たて座 LS5039
用語の特徴
恒星ブラックホール
関連する用語
クエーサー
ブラックホール

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