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恒星も末期となると、中心核の温度が1億Kを超える。
この状態ではヘリウム同士の融合が頻度を増し、ベリリウム8の生成と崩壊が平衡するようになる。やがて、ベリリウムが崩壊する前に3個目のヘリウム4が融合して炭素12を作るようになる。
3つのヘリウム4から炭素12が出来るように見えるこの反応が、トリプルアルファ反応である。
こうして作られた12Cが、恒星内で行なわれる様々な核融合反応の「種」となる。
トリプルアルファ反応で作られた炭素12に、ヘリウム4が融合すると、酸素16ができる。このようにして、次々と元素を作っていく反応をアルファ反応という。
通常は、ネオン20までである。しかし恒星末期になり、高温状態になるとさらに反応が進む。
最後に、珪素が燃え始める珪素燃焼過程に進むことになる。
しかしアルファ反応もニッケル56が限度であり、ここまで到達してしまった恒星は遂に燃やす物がなくなり、死に至ることになる。
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