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光合成に使われる三大色素の一つ。太陽光中の青緑と青の光を吸収するため、黄色に見える。以前はドイツ語風にカロチンと呼んでいたが、昨今は英語風にカロテンと呼ぶようになった。
カロテンは分子構造の末端に一つまたは二つの環構造を持つ。三種類の基本的な環(β環・γ環・ε環)と開環構造(ψ)の組み合わせにより様々なカロテンが作られ、これらはギリシャ文字を頭に関して名前を付け区別される。
この命名は、発見順に付けられたものである。まず最初にα-カロテンとβ-カロテンが1930年代にカロテンとして発見されたが、後にそれは混合物と判明した。ここからまず二つの化合物に分離され、それがαとβである。その後すぐにγ-カロテンも分離され、数年後にδ-カロテンも分離された。
構造は後から判明したものであり、β環はβ-カロテンの両末端に付いていることから命名、ε環はε-カロテンの両末端に付いていることから命名されたものである。γ環はγ-イオノンから命名された。
こうして現在では、次のように呼ぶ。
これらは葉緑体に含まれていて、クロロフィル(葉緑素)がある時には赤・青緑・青の光を吸収するため葉は緑に見える。クロロフィルが無くなりカロテンだけになると黄色に見えるようになる。
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