ひまわり8号

• 所有国: 日本国
• 打ち上げ: 2014(平成26)年10月7日14:16:00(@261)
• ロケット: H-ⅡAロケット25号機
• 発射台: 種子島宇宙センター大型ロケット発射場
• 打ち上げ時質量: (不明)
• 搭乗員: なし(無人)
• 国際標識番号: 2014-060A
• 衛星計画名: (不明)
• 軌道位置: 東経145°静止軌道

• 衛星バス: DS2000
• 設計寿命: 15年
• 形状及び寸法
  • 3軸姿勢制御型
  • 全長: 約8m
  • 打ち上げ重量: 約3500kg
  • 乾燥重量: 約1300kg
  • 静止軌道初期の発生電力: 約2.6kW

• 2014(平成26)年10月7日: 打ち上げ
• 2014(平成26)年10月16日: 所定の静止軌道への投入を確認
• 2015(平成27)年7月7日11:00(@124): ひまわり7号から運用を継承、正式運用開始

気象衛星として、ひまわり9号とともに運輸多目的衛星2号(MTSAT-2)ひまわり7号の後継機である。

ひまわり6/7号に対し、ひまわり8/9号は水平分解能が倍増し、かつフルディスク(全球)観測時間の短縮、バンド(チャンネル)数の増加など大幅な性能向上が図られている。

1. 可視赤外放射計による観測ミッション

   可視赤外放射計により可視光・近赤外・赤外の各波長域で撮影し、放射計のデータを地上へ伝送する。

   この放射計の観測データから、雲や水蒸気の分布、ならびに地表・海面・雲頂の温度などを知ることが可能。

2. 気象データの中継機能ミッション

   船舶や離島などの通報局(DCP)から送信される気象データの中継を実施する

可視赤外放射計の主要諸元は次の通り。

• 観測チャンネル: 16チャンネル
  • 可視・近赤外: 6
  • 赤外: 10
• 画像解像度(衛星直下点)
  • 可視・近赤外: 0.5km、1.0km
  • 赤外: 2.0Km

可視光が3バンドになったことで、赤・緑・青を合成したカラー映像となった。

• 全球観測
  • 最小範囲: 地球中心方向から角度8.9度を半径とする範囲
  • 観測間隔: 10分
  • 用途目的: 全球を観測
• 領域観測1
  • 最小範囲: 東西2000km×南北1000km
  • 観測間隔: 2.5分±10秒
  • 用途目的: 日本領域(北〜東)
• 領域観測2
  • 最小範囲: 東西2000km×南北1000km
  • 観測間隔: 2.5分±10秒
  • 用途目的: 日本領域(西〜南)
• 領域観測3
  • 最小範囲: 東西1000km×南北1000km
  • 観測間隔: 2.5分±10秒
  • 用途目的: 台風領域
• 領域観測4
  • 最小範囲: 東西
  • 最小範囲: 東西1000km×南北500km
  • 観測間隔: 20秒〜40秒
  • 用途目的: ランドマーク観測
• 領域観測5
  • 最小範囲: 東西1000km×南北500km
  • 観測間隔: 20秒〜40秒
  • 用途目的: ランドマーク観測及び積乱雲観測

• 伝送フォーマット及び伝送レート
  • 宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)の勧告に基づく伝送フォーマットを採用
  • 伝送レートは67Msps以下
• 使用周波数帯: 送信 Kaバンド 18.1〜18.4GHz
• 信号諸元
  • 占有周波数帯幅: 110MHz以下
  • 送信EIRP: 62.5dBW以上
  • 偏波面: 円偏波又は直線偏波
  • 変調方式: 四位相偏移変調(QPSK)

搬送周波数は、国際周波数調整後に決定される。

• 受信: UHF 402.0〜402.4MHz
• 送信: Kaバンド 18.1wavedash18.4GHz
• 信号諸元
  • アップリンク
    • 周波数: 402.0〜402.4MHz
    • 偏波面: 右旋円偏波(送信側から見て)
    • 変調方式: PCM-PSK/PM パルス符号変調/位相偏移変調(±60度)
  • ダウンリンク
    • 周波数: 18.1〜18.4GHz
    • 偏波面: 円偏波又は直線偏波

搬送周波数は、国際周波数調整後に決定される。