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幻覚剤。覚醒剤の一種と考えられるが、単なる覚醒剤ではなくLSDに近い幻覚剤でもある。かつて、合法ドラッグ(脱法ドラッグ)として使われていた。
これは1980(昭和55)年頃にアメリカで向精神薬の研究過程で合成されたとされるが、実際に医療目的で使われた形跡はないとされている。
俗称Foxy、フォクシー、Dipt、ごメオなど。
依存性はない。
経口摂取で効果は4時間〜6時間程度である。
麻薬であるサイロシンやサイロイビンと化学構造が類似しており、服用すると幻覚作用、興奮作用等の症状を来す。
トリプタミン系薬剤の一種で、脳内セロトニンの再吸収を抑制するセロトニン神経毒に分類される毒物である。これによりセロトニン症候群という「病気」を人為的に引き起こし、それを快楽として味わうことができる。
多幸感に満たされる、皮膚感覚が鋭敏になる、などの効果が見られるが、吐き気や震えなどの副作用がある。時々これを摂取して救急搬送される人もおり、死亡事故も多くあったらしい。
5-MeO-DIPTはドラッグの前躯体(プロドラッグ)と考えられる。5-MeO-DIPT自体は恐らく、このままでは分子量が大きいため血液脳関門を通過できない。これが肝臓で分解され、トリプタミンとなって血液脳関門を突破し、脳に影響を及ぼすと考えられる。トリプタミン自体の作用は短いが、肝臓で次々と作られるため長時間「キメて」いられるものと考えられる。
かつて、研究用試薬という建前でアダルトショップやインターネット通販で売られており、合法の娯楽用ドラッグ、媚薬(セックスドラッグ)として使われた。
しかし濫用が酷かったことから、2005(平成17)年政令第52号により麻薬に指定され、2005(平成17)年4月17日から麻薬として規制された。
現在では、使用はもちろん単純所持も違法となった。法規制理由は、乱用による保健衛生上の危害が懸念されるため、とされる。
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