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沃素(ヨウ素)の同位体の一つで、放射性沃素の一つ。「ヨウ素134」とも。
科学技術庁告示第五号 平成十二年科学技術庁告示第五号(放射線を放出する同位元素の数量等)における、沃素134の実効線量係数(ミリシーベルト/ベクレル)は、次のとおりである。
福島第一原子力発電所の事故に際し、放水後に2号機にたまった水に含まれる沃素134の濃度は、何と1cm³(=1cc)あたり約29億ベクレルと発表され、世の度肝を抜いた。
これが事実だとして、参考までに29億ベクレルの「アレゲな水」1cm³を仮に飲んだときの被曝量は、何と319ミリシーベルトである。非常に危険である。致死量を8シーベルトとするなら、理論上は25cm³で致死量を達成できる(体内被曝と体外被曝は違うので、あくまで参考値)。
しかし、東京電力の発表を聞いた原子力安全委員会は「通常あり得ない物質の出かた」として再分析を要請、同じサンプルを東京電力が再調査したところ、違う物質と取り違えた誤りと判明した。当初は半減期が長いコバルト56の誤りの可能性が高いとしていたが、再検証の結果、より半減期の長いセシウム134だったことが判明した。半減期が長く放射線量が少ないため、実際は29億ベクレルなどということはなく、もっと数値は少ない。ただ、正確には何ベクレルだったのかは発表がなかったようである。
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