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一つの原子核が分裂し、二つ以上の別の核になること。
核が不安定とはいえ、それはあくまで比較論の話であり、ウランにしろプルトニウムにしろ、それ自体は安定した原子核を持っていて、そのままで核分裂を起こすようなことはない。
核分裂を起こすためには原子核が不安定な状態になる必要があり、核を不安定にさせる働きを担うのが中性子である。
例えばウランの核分裂の場合、ウラン原子核に外部より中性子を与えると、原子核は不安定となって、核は分裂し二つ以上の小さな原子核に変化する。この際に、膨大な量のエネルギーを放出する。
このエネルギーの大半は、新しく作られた原子核の運動エネルギーとして吸収されるが、最終的には熱エネルギーとして放出される。この熱エネルギーを発電に用いるのが原子力発電ということである。
例えばウラン235の原子核は、熱中性子を吸収すると分裂を起こし、数個の高速中性子とγ線、そして約200MeVの熱エネルギーを放出して他の複数個の原子核へと変わる。
この時出来る核は一定ではなく、質量70〜160程度までの範囲で変化する。
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