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地球より25パーセク以内にある恒星などを集めた天体カタログの一つ。
ドイツの天文学者ヴィルヘルム・グリーゼ(Wilhelm Gliese)によって作られた、近距離恒星(近傍恒星)を集めた天体カタログである。
数々の改訂により多くの天体を収録するようになっているほか、近年の系外惑星探査では近傍恒星を観測することが多いことからよく参照される天体カタログとなった。
グリーゼのカタログでは符号として「GL」「Gl」「GJ」を冠して記載されているが、各々番号は重複しないようになっている。なお、当初のカタログ(GLまたはGl)の天体については、英語では「Gliese」、日本語では「グリーゼ」を使って表記することが多い。
現在、一般的な使われ方としては、3桁までは「Gliese」または「グリーゼ」、4桁のものは「GJ」を冠することが多いが、4桁でも「Gliese」または「グリーゼ」とすることがある。逆に「GL」「Gl」は略して書く場合以外はあまり使われていない。
連星系の場合は、何も附さない場合はその星系を表わし、英大文字でA/B/C…などを附すと、その星系での各恒星を表わす。
惑星は英小文字でb/c/d…などを附す。連星系の恒星の惑星の場合も同様(例: Ab、Bc、Cd/Ce/Cfなど)。
グリーゼは地球から20パーセク以内にある約1000の天体の収録したカタログを作成し出版した。
既知の近傍恒星を赤経で並べ番号を振ったもので、各恒星には「GL nnn」(nnnは1〜915)という符号が付けられていた。
範囲を地球から22パーセク以内に広げた「Catalogue of Nearby Stars」が作られ、1,529個の恒星が収録された。
符号は従来の番号を維持するため、「Gl nnn.n」の形式で、1.0から915.0の範囲内で必要に応じて小数で枝番を振る方式とした。
リチャード・ファン・デル・リート・ウーリー(Richard van der Riet Woolley)により、範囲を25パーセクに広げた補遺カタログが出版された。
このカタログでは、9000番台で「Wo nnnn」という符号が使われた。後のGJなどと重複する天体もある。
ハルトムート・ヤーライス(Hartmut Jahreiß)と共に第2版を出版した。
このカタログには、近傍恒星として確定したものに1000番台、疑われるものに2000番台の番号を振り「GJ nnnn」形式の符号を付けた。
グリーゼとヤーライスはカタログの第3版を出版した。
既存のGL/Gl/GJにない天体は、GJを冠して3000番台以降の番号(3001から4388)が振られた。
グリーゼ没
グリーゼ近傍恒星カタログは、第3版時点で3,800以上の恒星を含む。
星の数ほどあるため、以下はそのうちの代表的なもののみを示す。既知の伴星も併記する。
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