IruCa

読み:イルカ
外語:IruCa 英語
品詞:商品名

高松琴平電気鉄道が運用するICカード乗車券の愛称。ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。

目次

  • 導入: 2005(平成17)年2月2日
  • カードタイプ: Cタイプ (FeliCa)
  • カード規格: サイバネ規格 (但しシステムコードや暗号鍵などは独自)
  • ID番号: KD ([K]oto[D]en)
  • 導入エリア: 高松琴平電気鉄道、小豆島オリーブバス
  • 利用者数: 30万枚 (2015(平成27)年1月までに達成)
  • 相互利用: 予定なし
  • 運賃支払い機能
    • プリペイド方式によるSF機能 (上限2万円)
    • 定期券機能
  • カード種別
    • フリーIruCa (無記名式、記名式)
    • スクールIruCa (記名式) 学割
    • シニアIruCa (記名式) 満65歳以上
    • IruCa定期券 (記名式)
    • キッズIruCa (記名式) 小学生
    • グリーンIruCa (記名式) 障害者等
    • ゴールドIruCa (記名式) 満70歳以上の高松市民
  • デポジット: 500円
  • 会費等: 無料
  • 紛失時: 記名式のみ再発行可能 (再発行手数料100円)
  • 電子マネー機能: あり
  • その他サービス: なし

高松琴平電気鉄道(ことでん)が自社用に導入した鉄道・バスカードであり、四国として初のICカード乗車券である。

元々は、2002(平成14)年、2014(平成26)年を目途に、高松琴平電気鉄道、伊予鉄道、土佐電気鉄道(現、とさでん交通)、JR四国の4社で使用できる「四国共通カード」が計画にあった。

その構想自体には進展無いが、JRを除く3社は各々独自のICカードを導入した。うち高松琴平電気鉄道のICカードが「IruCa」である。高松琴平電気鉄道は3社中真っ先にICカードを導入したが、車両はボロいが乗車システムはなぜか最新鋭となった。

「ことでん」の自動改札機はIruCaでないと通れない。普通の切符では通れないので注意。

なおことでんは、JR四国を放置してJR西日本のICOCAと提携し、2018(平成30)年3月3日からICOCA含む交通系ICカード全国相互利用のカードの片道受け入れに対応した。事業費は約8億円で、うち1/3は国土交通省の補助となり、加えて県の支援も受けたとされている。さらにバスでも2019(平成31)年3月2日からICOCA等の片道受け入れを開始した。

利用可能地域

  • 鉄道
    • ことでん(高松琴平電気鉄道) 鉄道線 全線
  • バス
    • ことでん(高松琴平電気鉄道) 路線バス全線
    • ことでん(高松琴平電気鉄道)が運行するコミュニティバス (※綾川町営バスを除く)
    • まちなかループバス
    • 小豆島オリーブバス 全路線
    • 大川バス (引田線、五名福栄線、高徳エクスプレス号)

利用の流れ

購入方法

いかのいずれかで購入できる。凡例: [フリー] [ゴールド] [定期券]

  • バス車内 [フリー] (※無記名式のフリーIruCaのみ)
  • 窓口
    • 琴平線(電車)
      • 高松築港駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 片原町駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 瓦町駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 栗林公園駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 太田駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 仏生山駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 一宮駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 滝宮駅 [フリー]
      • 琴電琴平駅 [フリー/ゴールド/定期券]
    • 長尾線(電車)
      • 高松築港駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 片原町駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 瓦町駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 高田駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 長尾駅 [フリー]
    • 志度線(電車)
      • 瓦町駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 今橋駅 [フリー/ゴールド]
      • 八栗駅 [フリー/ゴールド/定期券]
      • 琴電志度駅 [フリー]
  • 窓口以外の駅
    • 琴平線(電車)
      • 三条駅 [フリー]
    • 長尾線(電車)
      • 潟元駅 [フリー]
  • バス
    • 高松駅バス案内所 [フリー/ゴールド]
    • 瓦町バス案内所 [フリー/ゴールド]

利用方法

電車の場合は、乗車、降車、ともに自動改札機または簡易改札機にタッチする。

路線バスは、原則として後ろから乗り前から降りる。乗車時に乗車口のカード読み取り機にタッチし、降車時は運賃箱のカード読み取り機にタッチして精算する。

リムジンバスは、乗降ともに前だが、カード読み取り機は別となっている。乗車用と降車場、間違えずにタッチする。

チャージ方法

いかのいずれかでチャージできる。

  • 駅のチャージ機 (フリーIruCa、スクールIruCa、シニアIruCa、IruCa定期券のみ)
  • 駅のIruCa窓口
  • 電車内 (500円、1,000円、3,000円、5,000円、10,000円)
  • バス車内 (1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円)
  • 電子マネーチャージ機 (まちなかのチャージ機)

バス車内でのチャージは1000円札のみ。

販売額

フリーIruCaは2000円で販売されている。うち500円がデポジットである。

チャージは、駅窓口、電車内、バス内、または自動チャージ機などが利用可能。チャージ方法により異なるが、自動チャージ機なら1,000円、2,000円、5,000円、10,000円から選択できる。電車内では500円も可。

IruCaは電子マネーとしても使えるためチャージ時のプレミアム額は存在しないが、代わりに運賃精算時の割引が存在する。

回数割引

スクールIruCaやシニアIruCaは割引率が高いが、以下は通常のフリーIruCaの割引率を示す。

  • 1〜10回/月内 ‐ 5%(電車)、10%(バス)
  • 11〜30回/月内 ‐ 10%(電車)、15%(バス)
  • 31〜40回/月内 ‐ 20%(電車)、20%(バス)
  • 41〜50回/月内 ‐ 25%(電車)、30%(バス)
  • 51回以上/月内 ‐ 30%(電車)、40%(バス)

割引の計算で生じた10円未満の端数は原則として切り捨てとなる。但し、切り捨てた結果割引が生じなくなる場合に限り、切り上げとなる。

乗り継ぎ割引

電車からバス、バスから電車に乗り継ぐと、乗り継ぎ割引が適用される。バスでは、回数割引も同時に適用される。更に乗り継いだ場合は乗り継ぎ割引は適用されないが、もう更に乗り継いだ場合は適用される(2回に1回適用)。

当初は20円、2014(平成26)年3月1日より100円割引となった。

電子マネー

IruCa加盟店では、電子マネーとしても使用できる。

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