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近畿日本鉄道の運行系統の一つ。
法律上の区間は布施駅〜近鉄奈良駅のみが奈良線であるが、大阪難波駅から近鉄奈良駅までの区間を運行系統として「奈良線」と呼ぶ。
次のようにバラエティーに富んでいる。
特に瓢箪山からの生駒山越えの区間は30‰超の連続急勾配が続き、高出力の電車が必要であった。
石切付近では標高が上がり大阪の町が見下ろせ、全国でも珍しく列車から夜景が見える。
八戸ノ里〜東花園で連続立体交差事業が進んでおり、これが完成すると大阪難波駅〜瓢箪山駅で一つも踏切が無くなる。
特急は大阪難波駅〜近鉄奈良駅を平日は朝夕に通勤用座席指定列車として数本、昼は0本、休日は毎時1本ほどと、近鉄他線区に比べ少なめである。
特急、快速急行、急行の停車駅が各々2駅ずつしか違わない。特急と快速急行、快速急行と急行は互いに追い越しをせず、ダイヤのサイクルで同じような位置づけである。
全体として緩急分離ダイヤ的で、奈良側と東大阪の快速急行、急行などが通過する区間では利便性が悪い。
準急、区間準急と普通は緩急結合ダイヤ的である。
平日朝ラッシュ時には快速急行に女性専用車両がある。
1980(昭和55)年3月に関西私鉄では初めて10両運転を開始した路線で、土曜休日にも10両編成のダイヤが存在する。
朝夕ラッシュ時には大和西大寺駅で快速急行の増結を行なう。
生駒山、生駒山上遊園地やかつてのあやめ池遊園地、奈良など観光地を沿線に多く抱え、加えて特急が少ないという事情もありL/Cカー等を運行してサービス向上に努めている。
天理教祭礼時(おおむね毎月26日やその前後と1月4 ‐ 6日)には大阪難波駅〜天理線天理駅の急行を運転する。
特急、急行以外の系統が大阪難波駅から阪神なんば線に乗り入れており、快速急行はおおむね神戸三宮駅〜近鉄奈良駅の区間を運転、それ以下の系統は尼崎駅〜大阪難波駅を乗り入れしている。
阪神の車両も近鉄側に乗り入れるが、阪神の方が車両長が短いのでホームでの扉位置の表示が複雑になっている。
京都線竹田駅で京都市営地下鉄烏丸線乗り入れをしているが、国際会館駅〜近鉄奈良駅の運行系統なので京都市交通局の車両が大和西大寺駅〜近鉄奈良駅に乗り入れる事になっている。
普通、準急は6両編成で運転される。
急行は6、8両編成。休日は全て8両編成である。ラッシュ時は混雑しているが石切駅のホーム有効長が8両のためこれ以上増やすことができない。
快速急行は8、10両編成。朝夕ラッシュ時に大和西大寺駅ホーム上で2両の連結解放を行なう。
区、準、急、快、特は、それぞれ区間準急、準急、急行、快速急行、特急の停車駅を表わす。
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