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アフリカにある共和国。内陸国であり、海岸線を持たない。
大統領の任期は当初6年だったが、2007(平成19)年9月の「第18次憲法改正」にて5年に短縮された。
支那との経済関係強化に加え、2007(平成19)年9月26日に外資系企業の株式の過半数をジンバブエの黒人に譲渡を義務づける法律が国会を通過、もってジンバブエの経済は崩壊した。
2008(平成20)年6月にはインフレ率は200万%を超え、なお歯止めが掛からない状態となった。ジンバブエの通貨はジンバブエ・ドルだったが、日本の外務省によると、公定為替レートは廃止され、2008(平成20)年7月現在の市中レートは1米ドル=約180億ZD程度、闇市場では1米ドル=約500億ZD程度としている。2008(平成20)年1月頃は、実質レートは1米ドル=約28万ZDとされていた。
2008(平成20)年8月1日には遂に「100億分の1」のデノミネーションが行なわれたが、インフレは続いた。翌年2009(平成21)年1月15日には「100兆ZD札」の導入を予告した。AFP通信によると、同日付の闇レートでは約300米ドル(日本円で約2万7000円)相当の価値になるとしていた。
実際には100兆ZD札は発行されず、「1兆分の1」のデノミネーションが行なわれ、新紙幣が発行された。
しかしもはやジンバブエドルは通貨としての価値、信用を失っており、2009(平成21)年1月29日、政府は複数外貨制を導入し、通貨を米ドルなどの外貨に移行させた。この頃には、既にジンバブエドルを使用する人はおらず、米ドルないし南アフリカランドが国内で流通していた。経済は完全に崩壊しており、失業率は国連の推測で94%とされていた。自力での再建は不可能と見込まれる。
全く信じがたいことだが、これは21世紀の出来事である。
2008(平成20)年、ロバート・ガブリエル・ムガベは国家独裁をもくろみ、大統領選を混乱に陥れた。
選挙では反大統領派の民主変革運動(MDC)が勝利し最大野党となるが、2008(平成20)年6月23日にMDC本部を家宅捜索、支持者60人以上を拘束するなどした。大統領は野党への弾圧を緩めず、5選へ向けて強行突破を図る構えをあらわにした。
国際社会は大統領に大して強い抗議をしているが、そんな中、イギリスのエリザベス女王は2008(平成20)年6月25日、1994(平成6)年に与えられた名誉ナイト爵位を剥奪した。この爵位は、反植民地闘争の英雄とし、当時のメージャー首相から授与されたものであった。
大統領選挙は結局ムガベが五選を果たし、大統領就任式を強行するに至った。
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