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妙法蓮華経は、法華経(ほけきょう/ほっけきょう)の漢訳書の一つである。
代表的な法華経の訳書には、次の三書が知られ、中でも最も優れた訳として妙法蓮華経が珍重されるようになった。
日本でも妙法蓮華経が普及したことから、日本においては、妙法蓮華経と法華経は同義である。
この経典は釈迦没後400〜600年後と誕生が遅い。そもそも釈迦直筆の経は存在せず、現存するものは全て釈迦が述べたことを弟子が書物として残したものであるが、ここまで時間をあけて経典が出現した理由は一つ、宗教論争であった。
当時、釈迦の教えは一字一句変えず守るべきとする保守派(小乗)と、守るべきは教えの精神であるとする革新派(大乗)が対立した。
しかし十七条憲法に「以和為貴」(和を以って貴しと為す)とあるように、元々は争いを無くし皆が幸福になるという釈迦の教えから抗争になるのはおかしなことであったため、良識派(一乗)が、大乗も小乗もなく、全てが一乗なのだとして、釈迦晩年の教えを法華経としてまとめた。これが法華経の誕生の由来である。
法華経は全部で28の品(章)で構成される。昔はこれが八つの巻き物に別けて書かれていたため、「八ノ巻」とも呼ばれた。
全28品中、前半の14品が「迹門」、後半の14品が「本門」と呼ばれる。
ここで二大流派があり、迹門より本門が優れているとする「勝劣派」(しょうれつは)と、迹門も本門も説く理は一致しているとする「一致派」(いっちは)とに分かれる。
一致派の開祖は日朗、総本山は身延山久遠寺で、現在、宗派名が単に「日蓮宗」とされるのは、この一致派である。
また勝劣派にも複数の流派があり、本門の中では最初の8品(第十五〜第二十二)を八品と呼び重視する派がある。中でも第16章である如来寿量品第十六が法華経の真髄であるとされるが、この章では肉体は滅しても魂は永遠に滅することは無いということが示されている。
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