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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【嗒】 4069 タ¯フ ト¯フ 〔集韻〕託合切 ㄊㄚ` t̒a4 ※韻の説明は「合、入聲」
㊀ 我を忘れるさま。〔廣韻〕嗒、忘󠄁懷皃。〔集韻〕嗒、解體皃。〔莊子、齊物論〕嗒焉似㆑喪㆓其耦㆒。〔注〕嗒焉、解體。〔疏〕馮㆑几坐忘󠄁、凝㆑神遐想、仰㆑天而歎、妙悟自然、離㆑形去㆑智、嗒焉堕體、身心倶遺。
㊁ なめる。〔玉篇〕嗒、舐也。
㊂ 或は荅(9-30937)に作る。〔集韻〕嗒、或省。
使われている字形は、草冠が四画である。
玉篇を除いては、概ね我を忘れる様であると説明している。
タ¯フ・ト¯フは、旧仮名遣いで、発音「とう」を意味しているものと思われる。
Unicodeの資料UNICODE HAN DATABASEには、次のようにある。
U+55D2 kJapaneseKun NAMERU
U+55D2 kJapaneseOn TOU
音読みについては大漢和から引用されたものと思われるが、訓読みの初出が定かではない。実際に、日本語文章内に於いて使われている例が確認できていない。
別の資料として、ATOK2010の文字パレットでは、読みは、音読みは「トウ」、訓読みは「な・める」となっている。ATOKの送り仮名に従えば、「嗒める」という表現になるが、これについても使用例が確認できていない。
なめると言う意味があることは疑いようがないが、これが訓読みとして認知されているかどうかは別の問題である。
JIS X 0208にはなく、JIS X 0212(補助漢字)とJIS X 0213に収録されている字である。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「われをわすれる」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋2」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
大漢和辞典にあった「我を忘れるさま」を独自の解釈で「われをわすれる」という訓読みだとし記載したという可能性はある。
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