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死後、霊魂が旅するという世界。冥土。
冥途の旅はまず山麓から始まる。この山は死出の山と呼ばれる。この山を七日間かけて越えねばならない。
二七日には初江王(釈迦如来)により二回目の裁判が行なわれる。
ここでは生前の無意味な殺生を裁かれる。
三七日には宋帝王(文殊師利菩薩)により三回目の裁判が行なわれる。
ここでは生前の邪淫について裁かれる。猫と蛇を使い、不邪淫あらば、男なら猫に男根を噛まれ、女なら女陰に蛇が入り込むとされる。
四七日には伍官王(普賢菩薩)により四回目の裁判が行なわれる。
ここでは生前の言動を裁かれ、死者を秤に乗せて善悪を判断する。ここで来世の六道が概ね決定する。が、地獄行き決定の亡者は概ねここで伍官王に懇願して、もう一審の猶予を貰うことになる。
五七日には閻魔王(地蔵菩薩)により五回目の裁判が行なわれる。
ここでは浄彼璃と呼ばれる鏡により生前の悪行を映し出し、それが裁かれる。この時に嘘を吐けば舌を抜かれるとされる。
六七日には変成王(弥勒菩薩)により六回目の裁判が行なわれる。
ここでは伍官王と閻魔王の判断が適切であるか審査される。
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