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WILLCOMが構築中の、PHS用バックボーンのこと。IP化されたWLL、の意。
NTTの回線交換網は、日本中に張り巡らされているという点で利便性があり、「ラストワンマイル」として使うには現実的な選択肢の一つではある。しかしこれは通信時間に対する従量課金であり、その上に高額である。これを用いているうちは、定額化は言うまでもなく、電話料金の値下げも困難である。
そこで、WILLでは音声部分もIP化してコストを下げ、利用料金も低額化する。
従来は、必ずNTTの地域網を通っていた。このため、通話の度にアクセスチャージが掛かっていた。
そこでDDIポケット時代より順次、NTT交換局内にITX装置を入れ、直接DDIポケット(現WILLCOM)のIP網へと流せるようにした。
従来通りNTT地域網から回線交換網を経由するルートも残されるが、おおむねトラフィックの8割をIP網に移行させるべく計画された。
基地局も改良が進められた。これは、網と利用者を結ぶ無線系である。
従来の基地局は、一局あたり4チャンネルであったが、新しい基地局は一局あたり14チャンネル以上、1チャンネルあたりの通信速度は32/64kbps以上とされた。
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