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InfiniBand Trade Association(IBTA)により策定されたハイエンド・サーバー向けの高速インターフェイスの名。
IBTAは、Compaq Computer、Dell、Hewlett-Packard、IBM、Intel、Microsoft、Sun Microsystemsの7社が中心となって設立された。
元々はIntelが提唱しNGIO Forumで標準化を進めていたNext Generation I/O(NGIO)と、Compaq、Hewlett-Packard、IBMなどによるFuture I/O Allianceが策定していたFuture I/O(FIO)があった。
両仕様とも1999(平成11)年に仕様書がリリースされたが、その後両仕様の統合が検討され、同年8月31日に統合仕様として「System I/O」を発表、10月に「InfiniBand」に改称し、規格書は2000(平成12)年10月にリリースされた。
InfiniBandは汎用のI/Oで、スロット形式の拡張バス・銅線ケーブル、光ファイバーの3種類が物理的なインターフェスとして規定されている。
元々は、PCIやPCI-Xの後継と目されていたインターフェイスであった。しかしパソコン分野ではPCI-X 2.0やPCI Expressの登場によって、InfiniBandの活躍の場は無くなった。
伝送距離は光ファイバー時で最大10kmである。
物理層速度は、SDRの1レーン時で、2.5Gbps(但し8b/10bにより符号化されているため、実質のデータレートは2Gbps)双方向の転送速度がある。
高速化のアプローチは二種類あり、データレートの向上と、複数の接続を束ねて高速化を図る(レーン数の向上)とがある。
データレートは、基本をSDRとし、2倍のDDR、4倍のQDR、約7倍のFDRがある(倍率は全て実効転送レート比)。
レーン数は、1レーン(1X)、4レーン(4X)、12レーン(12X)が規定されている。
これを著している時点では、FDR 12X(転送レート168Gbps)が最速である。
物理層速度と伝送符号と実効速度を以下に示す。
物理層速度は以下の通り。実効速度は、SDR/DDR/QDRはこの80%、FDR/EDRはこの約97%である。
速度(Gbps) | 計画中(Gbps) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
SDR | DDR | QDR | FDR | EDR | HDR | NDR | |
1X | 2.5 | 5 | 10 | 14 | 26 | ||
4X | 10 | 20 | 40 | 56 | 104 | ||
12X | 30 | 60 | 80 | 168 | 312 |
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