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何らかの手段を用い、復元できる方法で、第三者に分からなくする方法。
コンピューター用の主要な暗号は次の通り(順不同)。
用途により「暗号」と「ディジタル署名」とがある。
暗号は、必ず攻撃に晒される。政治的や軍事的に電文を解読する理由がある場合のほか、趣味でする者もいる。
その暗号が大々的に採用されたなら、それに挑む者も大勢となる。
これは悪意をもってなされるだけではなく、暗号の持つ問題点の研究などにもより、これによって暗号は進化してきた。
暗号は、暗号である以上、いつかは復号されて元に戻らねばならない。従って、どのような難しいアルゴリズムであっても、鍵の全数探索を行なえば、必ずいつかは解かれるものである。
それが、現在のコンピューターで理論上数万年掛かるとしても、必要な時間が非現実的というだけであり、いつかは第三者により解かれる可能性があることに違いはない。
全数検索でもいつかは解読可能だが、それはあまり評価されない。
全数検索よりも(例え僅かでも)高速に解読可能な方法を発見した場合、それは「暗号を解読した」として評価される。
つまり、暗号を設計する段階(これは暗号学という学問)で、全数検索をするのに200世紀必要、とされたとして、実際に解読するのに199世紀で済む方法を発見したとしたなら、それは「暗号を解読した」ことになるのである。
解読される可能性が僅かに増えるという点では、内在する危険性が増えることは事実である。
しかし、暗号解読の方法が発見されたからといって、直にその暗号が使い物にならなくなるわけではない。上述の例のように、それに要する時間が非現実的であったなら、それ自体はそれほどの驚異ではないからである。
しかし、その解読に要する時間が現実的なものとなった時、遂にその暗号は「暗号としての強度が不十分」なものとなり、現役を退かねばならなくなる。
攻撃方法については「アタック」を参照。
かつては、ISO/IEC JTC 1(合同専門委員会1)は、暗号の標準化は行なわず、種類ごとに登録制を取る方針でいた。
暗号の番号はISO/IEC 9979で、該当する国内標準はJIS X 5060であるが、この規格は番号を与えるだけで、その暗号の強度等については一切の評価をしていない。
現在では、その方針変更に伴い暗号の標準化も行なわれていて、ISO/IEC 18033が存在する。これ以降、ISO/IEC 9979に番号登録をしているのは日本の暗号だけである。
ISO/IEC 9979の登録番号は次のとおり。
番号 | アルゴリズム名 | 登録者名 | 国名 | 登録日 | 暗号の種類 | 公開/非公開 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | B-CRYPT | BT Development & Procurement | 英国 | 1992(平成4)年8月19日 | 非公開 | |
2 | IDEA | Ascom Tech Ltd. | スイス | 1993(平成5)年5月10日 | ブロック暗号 | 公開 |
3 | LUC | LUC EncryptionTechnology Ltd. | ニュージーランド | 1994(平成6)年7月29日 | 公開鍵暗号 | 公開 |
4 | DES | National Communications System NT | 米国 | 1994(平成6)年9月5日 | ブロック暗号 | 公開 |
5 | CDMF | IBM Corporation | 米国 | 1994(平成6)年10月29日 | ブロック暗号 | 公開 |
6 | Skipjack | National Security Agency | 米国 | 1994(平成6)年10月31日 | ブロック暗号 | 公開 |
7 | RC4 | RSA Data Security Inc. | 米国 | 1994(平成6)年10月31日 | ストリーム暗号 | 非公開 |
8 | RC2 | RSA Data Security Inc. | 米国 | 1994(平成6)年10月31日 | ブロック暗号 | 公開 |
9 | MULTI2 | 株式会社日立製作所 | 日本国 | 1994(平成6)年11月14日 | ブロック暗号 | 公開 |
10 | FEAL | 日本電信電話株式会社 | 日本国 | 1994(平成6)年11月14日 | ブロック暗号 | 公開 |
11 | BARAS | ETSI | フランス | 1995(平成7)年8月18日 | ||
12 | SXAL/MBAL | 株式会社 ローレル インテリジェント システムズ | 日本国 | 1995(平成7)年10月23日 | ブロック暗号 | 公開 |
13 | MISTY1 | 三菱電機株式会社 | 日本国 | 1996(平成8)年11月27日 | ブロック暗号 | 公開 |
14 | ENCRiP | 日本電気株式会社 | 日本国 | 1997(平成9)年2月12日 | ブロック暗号 | 非公開 |
15 | ACR | SAGEM SA | フランス | 1997(平成9)年5月8日 | ||
16 | FWZ1 | Check Point Software Technologies Ltd. | イスラエル | 1997(平成9)年6月17日 | ||
17 | SPEAM1 | パナソニック株式会社 | 日本国 | 1997(平成9)年12月5日 | ブロック暗号 | 非公開 |
18 | ELCURVE | 株式会社日立製作所 | 日本国 | 1998(平成10)年5月13日 | 楕円曲線暗号+ブロック暗号 | 公開 |
19 | CIPHERUNICORN-E | 日本電気株式会社 | 日本国 | 1998(平成10)年7月6日 | ブロック暗号 | 公開 |
20 | M8 | 株式会社日立製作所 | 日本国 | 1999(平成11)年3月19日 | ブロック暗号 | 公開 |
21 | GCC | 株式会社国際情報科学研究所 | 日本国 | 2000(平成12)年1月4日 | ストリーム暗号 | 非公開 |
22 | Triplo | 株式会社東芝 | 日本国 | 2000(平成12)年4月27日 | ブロック暗号 | 公開 |
23 | FSAngo | 富士ソフトABC株式会社 | 日本国 | 2000(平成12)年10月9日 | ストリーム暗号 | 公開 |
24 | BLIC | 株式会社ビー・エス・ワイ | 日本国 | 2001(平成13)年2月1日 | ストリーム暗号 | 非公開 |
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