電離層(Ionosphere)の一種。
大気圏上空には電波を反射する性質を持った層(電離層という)が存在し、それぞれ下からD層、E層、F層と名前が付けられている。さらに夏場にはF層がF1層とF2層に分かれる(D層とE層は昼間だけ存在する)。
このE層が、夏至頃の昼間に頻発し(冬にも発生することがある。原因は不明)、突発的かつ局所的に高度の低い場所に発生することがあり、この発生したE層のことを「Eスポット」と呼ぶ。
E層は地上約100kmの所に存在しており、Eスポが発生した場合はVHF帯(波長1m〜10m、周波数で30MHz〜300MHz)の電波を反射する性質があるため、電波塔から離れた場所でもテレビが受信できる。
これにより、北海道と沖縄県間などが50MHz帯や144MHz帯で通信出来たり、FMラジオやテレビのVHFが遠方に届く為に混信が生じたり、海外の放送が聞こえたりする。
E層と呼ばれるだけあり、高さ的にはE層の位置に出来るが、不安定で地域によっても時刻によっても変化する。
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