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米ヘイズ社が自社のモデム用に用意したモデム制御用のコマンド体系。コマンドがATから始まるため、この名がある。
いわゆるアナログモデムで、広くATコマンドが採用され普及したことから、デファクトスタンダードとなった。但し、厳密に標準規格化されているわけでは無いため、基本的な部分はたいていのモデムで共通するが、細かな部分はモデムごとに違っている。
ADSLや光ファイバーなどが普及した現在ではモデムを使ってダイアルアップする機会は大幅に減り、このためATコマンドを目にしたり、手入力したりする機会はほぼ皆無となった。
しかし今でも、例えばスマートフォン内部などで使われており、CPUはモデムプロセッサーに対してATコマンドを発行することでモデム制御をしている。モデムはコマンドで制御する必要があるが、新しい通信プロトコルを作るよりは、従来通りのATコマンドをそのまま使う方が何かと利便が良いということのようである。
デフォルト動作(初期出荷状態)に戻す。
何か動きが怪しければ、まずはこれが基本と言われているが、古いモデムによくある常識外れの設定が初期値になっているものは非該当。
ダイアルトーンを検出しない。
Windows 95以降で、モデムのプロパティで「トーンを待ってからダイアルする」のチェックを外すとこれになる。チェック時はX4。
116にトーンでダイアルする。
Tはトーン(ピポパ音)でのダイアルを意味する。パルスの場合はATDPとなる。
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