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一方のエンドシステムと反対側のエンドシステムとのことで、通信における主要な機能を、接続元と接続先の互いの終端(エンドシステム、ノード、ホスト)で行なうというもの。
通信の下位層は、突き詰めれば、ただ転送さえ出来ればよい。
エラーの検知や誤り訂正などは、末端ノードの上位層にて実施する。
このようなモデルをエンドツーエンドといい、ダムネットワーク(馬鹿なネットワーク)とインテリジェント端末(賢い端末)という構造を構築することになる。大昔は、インテリジェントネットワーク(賢いネットワーク)とダム端末(馬鹿な端末)という構造があったが、これに真っ向反する、アンチテーゼとして提唱された。
つまり、経路途中のシステムに依存しないことをいい、この実現のためには通信プロトコルが階層ごとに明確に分離されている必要がある。インターネットは、このエンドツーエンドの最も代表的な例である。
エンドツーエンドでは、ネットワークは単純であり、透過的である。これを透明なネットワークといい、このような状態をトランスペアレントである、という。
具体的には、次の条件を満たす。
例えばIP層においては、IPヘッダーを経路選択のために参照するが変更せず次の層に受け渡し、また中に含むTCPなどのデータを覗いたり改変したりすることがない。
利用者にとっては、満点の概念であり、非の付け所がない。
唯一問題があるとすれば管理者の立場として、セキュリティ面の懸念があることである。どんな通信が行なわれているか検査できず、途中の改竄が許されないとなればセキュリティポリシーを適用することすら出来ないからである。
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