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Palm Pilotに搭載されていたオペレーティングシステム(OS)で、Palm社のライセンス戦略によってPalm社端末以外のOSや携帯電話にも搭載端末が増えている。2001(平成13)年現在、世界で売られているPDAの約8割がPalm OS搭載端末とされている。
基本的に組み込みOSである為、メジャーバージョンアップはもっぱら新しいハードウェアに対応する目的で行なわれてきた。例えば、Palm OS 3.5ではIrDA完全対応と256色カラー表示対応、Palm OS 4.0では65536色表示対応及び外部メモリー媒体対応、Palm OS 5.0ではハイレゾリューション表示対応等である。
また同じく組み込みOSであるという特性上、採用メーカーによって各種のローカル拡張が行なわれており、更に本家Palm OSのバージョンアップはそのローカル拡張を正式採用する形が多い。例えば、Palm OS 4.0の65536色表示は元々Handspring社の独自拡張機能で、外部メモリー管理規格は元々ソニーがメモリースティックを使う為に拡張した規格である。
2000(平成12)年には対応CPUをMotorola製のDragonballからIntelなどのStrongARMへ変更する計画が公表されている。また2001(平成13)年にPalm社がBe社を買収したのに伴い、StrongARM版には同社のBeOSのマルチメディア機能が吸収されると言われている。
マシンは見た目シャープのザウルス風で、組み込みのPIMアプリケーション上でユーザーアプリケーションを動かしているように思われやすいが、実はOS上でPIMも含めた全アプリが同じレベルで動作している。開発キットが安価な上、キットの中に標準添付のPIMのソースまで入っているため、PDAの開発環境としては非常に豪華。またアプリの組み込みもクレードルによる転送により簡単に行なう事ができる。
ユーザーが内蔵アプリを発展させるという環境では、かの銘機HP 200LXをも楽に凌ぎ、唯一の差は "MS-DOSアプリがそのまま動かない" 程度となっている。
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