Paint Shop Pro

Jasc Softwareがシェアウェアとして販売した。バージョン3から日本語版が発売された。

元々シェアウェアからの開発だったこともあり、どちらかというとある程度コンピューターに詳しいユーザーが使いやすいような作りになっていた。

フォトレタッチやトリミング等の機能中心だった初期も、対応ファイル形式が多かったため、ファイル形式の一括変換機能を持ったソフトとして重宝されたという。

5でレイヤー、6でベクターに対応し、シンプルながらも総合的グラフィックソフトウェアとして遜色ない多機能となった。

8では抜本的書き換えが行なわれたらしく、標準保存形式の拡張子が*.pspから*.pspimageに変更され、また挙動が大幅に遅くなるという変化を遂げた。しかし挙動の遅さは9でいささか改善されたようだ。

2004(平成16)年にJasc SoftwareがCorelに買収され、それに伴い本ソフトウェアの開発もCorelに移った。

Photoshopを意識したと思われる開発がなされ、更なる多機能化が進んだ。

初心者向きの対応も、進んでなされるようになった。

Photoshopに劣らぬ機能を持っているがPhotoshopより大幅に安いので重宝されている。

7までは高い機能にも拘わらず動作が非常に軽快だった。ここに惹かれてファンになった者も多いという。

対応画像フォーマットの多さも手伝い、ビューアーとして使用するユーザーもいたらしい。

しかしCorel買収後は、速度面での魅力は薄れている。

Jasc時代はAnimation Shopというアニメ制作ソフトが添付されていた。

これは既成の画像を並べることによってパラパラアニメ式にアニメーションを作成できるソフトである。

それなりの動画エフェクトも入っており、また読み込んだ既存画像をPaint Shopに読み込み加工し書き戻すという連携があった。

出力は、次に対応していた。

• GIF
• MNG(Animation Shop Animation)
• flc
• fli(Autodesk Animation)
• AVI

AVIはエンコーダー依存である。