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かつて使われていた、静止画像用の圧縮アルゴリズムおよび画像ファイルフォーマットの一つ。かつては広く使われていたが、現在は代替技術への置き換えが進んでいる。
かつて、米国パソコン通信会社の大手CompuServe社のスティーブ・ウィルハイトが開発した画像ファイルフォーマットである。
RGB各8ビットで計24ビット(1677万色)中、8ビット(256色)のインデックスカラーを扱うことが可能だった。
GIFは綴から発音が予想しにくく、ジフやギフなど様々に読まれたが、開発者スティーブ・ウィルハイトがインターネットへの貢献者に贈られるウェビー賞を受賞した際、「GIFの発音はJIFである」と発言し、長年続いたギフ・ジフ論争に終止符を打った。
GIF自体はCompuServeの著作物ではあるが、特に特許なども取得されておらず、自由に利用できた。
GIFの画像格納方法は無圧縮と圧縮があるが、圧縮アルゴリズムはLZW法が使われている。これはTerry Welchが開発し、米Unisysの特許となったアルゴリズムである。
米国特許は2003(平成15)年6月20日に切れたが、それ以前、いわゆる「サブマリン特許」のように特許料を要求しだし、世界的な問題となった。
利用する際に必要なロイヤルティの額がとてつもなく高額な上、パテント(特許)契約済のメーカー製品を使って作られたGIFは無契約で利用可能だが「パテント確認の手間を省くために念のためランセンス料金を支払う事が望ましい」などとさらりと言ってのけるUnisysに賛同する者は当然少なく、GIFに代わる新しい画像フォーマットPNGが作られて次第に移行、静止画像用途ではGIFはほぼ壊滅した。
動画GIFの代替はMNGが期待されたが、代替品を作るだけで十分という身の程をわきまえない仕様策定の結果、LZWの特許が切れるまでに仕様策定が終わらず、出来上がったMNGも全く普及しないまま終わることになった。
なお、LZWの日本特許は2004(平成16)年6月20日に切れた。
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