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IGZOを用いて作られた液晶。液晶ディスプレイとして使われている。
IGZOは、電子移動度(固体物質中での電子の移動のしやすさ)が高く、アモルファスシリコンと比べて20倍〜50倍ものON電流を流すことができる。
高い移動度があるため、TFTの小型化、配線の細線化が可能となり、開口率が大幅に向上する。このため、透過率を高めた明るい液晶を作ることができ、また同等の透過率であれば倍の高精細化が可能となる。
従来のアモルファスシリコン製の液晶よりトランジスタの小型化が可能となり、1画素あたりの光透過率が向上したため、高輝度、低消費電力、高精細化を可能とした。
従来、携帯端末の表示装置の中で最も電力を消費しているのは、液晶そのものではなく、それを後ろから照らすバックライトだった。IGZO液晶自体は従来の液晶と消費電力は大差ないが、光を多く透過するようになったため、バックライトの輝度を落としても従来以上に明るい画面が可能となり、もって大幅な消費電力の削減が可能となった。
モバイルでは、電池がどれだけ持つかが重大な競争点となっている。
一説では、ディスプレイは全体の75%もの消費電力を占め、駆動時には非常に大きな電力を消費する。
この問題を解決するものとして、今後が期待されている。
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