磁気バブルを用いた不揮発性メモリー。現在は既に使われていない。
単結晶上に形成した磁性薄膜の膜面に、垂直に磁場を加えた時に発生する円筒状の磁区を磁気バブルという。
このバブルの有無を論理の「0」と「1」に対応させることでメモリーとして利用しようとしたものが、磁気バブルメモリーである。
磁気バブルメモリーは高速な読み書きが可能で、かつ電源を切っても内容が消えない不揮発性があった。また競合したICメモリーと同様に可動部分がないことから振動や埃などに強い利点があったが、外部からの磁気には極端に弱くデータが消えやすいという弱点があった。
小型の不揮発メモリーの探求は古くからあり、ICメモリーは1960年代からあったが、当時はまだ高価だった。
磁気を用いた不揮発メモリーである磁気バブルメモリーは1970年代、ICメモリーより安価であったことから、コアメモリーやワイヤーメモリーなどと競合しながら広く使われていた。
しかしやがて、EPROMやフラッシュメモリーなどの半導体メモリーによる不揮発性メモリーの大容量化、低価格化などに伴い、磁気バブルメモリーは需要がなくなり自然消滅した。
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