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ファンクションキーの一つ。何らかの制御を行なう際に用いる修飾キー。「Ctrl」「CTRL」「control」などと書かれたキーをいう。
元々は、制御コードを入力するためのキーとして用意されていた。近代的なオペレーティングシステムでは元々の用途は廃れており、ショートカットキーとして使用するための修飾キーとして使われている。いずれにしても、Ctrlキーを押すだけでは、多くの場合意味を成さない。
修飾キーとして用いる場合、たとえばCtrlキーと共に他のキー、例えば英数キー、F1〜F12などのファンクションキー等を押すことで、その本来の機能とは別の機能を利用できる。
この手法によって、普段はあまり使わない制御のためのキーを専用に用意する必要がなくなり、キー数を減らすことが可能となった。
制御コードの入力が、元々の由来であり用途である。テレタイプ端末から、MS-DOSなどの時代の初期のパーソナルコンピューターまでで使われていた。
ASCIIの場合、0x00〜0x1Fが制御コードであったが、これは文字ではないので別の入力手段が必要だった。そこで、Ctrlキーと共に他のキーを押すと、上位3ビットをクリアしたコードが生成される。
例えば0x40〜0x5Fに対応する、「@」「A」〜「Z」「[」「\」「]」「^」「_」の32種類の各キーをCtrlキーを押しながら押すことで、0x00〜0x1Fの制御コードを生成するように設計されている。
Ctrl+@で0/0(0x00)、Ctrl+Aで0/1(0x01)、B〜Yも同様で、Ctrl+Zで1/10(0x1a)、Ctrl+[で1/11(0x1b)、Ctrl+\で1/12(0x1c)、Ctrl+]で1/13(0x1d)、Ctrl+^で1/14(0x1e)、Ctrl+_で1/15(0x1f)、となる。
これによって、印刷不可能な0x00〜0x1fの範囲の制御文字を、Ctrlキーとの組み合わせで入力することができる。
最近では、制御コードを利用すること自体が時代遅れとなりつつあり、このため制御コードを手入力する機会や必要性自体も激減し、今や常にこのような操作が可能とは限らない。一般的には、Telnetなどのソフトウェアを用いる際、このキー操作を使うことになる。
このため近代的なオペレーティングシステムやGUI、アプリケーションは、Ctrlキーを別の用途に用いている。
ショートカットキーとしての実装については、環境依存であり、利用するアプリケーションにも依存する。
アプリケーションがキー入力を管理している場合、Ctrlキーが同時に押されていた場合、その設定に応じた別の動作をするよう処理される。
テクストエディターなどの場合は、この動作を事細かに設定できるものが多い。
オペレーティングシステムが標準的に機能を提供することがあり、例えばWindowsの場合、次の動作がよく知られている。
また、101キーボードや106キーボード、およびその互換キーボードでは、Ctrl+PauseキーでBreakキーとなる。
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