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PC/AT互換機のキーボードに存在するファンクションキーの一つ。他のキーと用いることで、別の機能として使うための修飾キー。
IBM PCのAltキーは、MITで使われたSpace-cadet keyboardにあったMetaキーの影響を受けているとされる。
キートップに書かれていない特殊な文字の入力に使われるために用意された。
Altキーを押しながら、テンキーで1桁から3桁の10進(32から255まで)で文字コードを入力し、Altキーを離すと、その文字コードに対応する文字が入力される。
このとき使用される文字集合は、入力先のアプリケーションが使用している文字のコードページに依存する。言語や使用するアプリケーションによるが、基本はISO/IEC 8859-1の上位集合であるWindows-1252で、言語に応じた改変が加えられるようである。
あるWindows 7の日本語環境の場合、次のようになっていた。
例えばAltを押しながら「0128」をタイプすると、€記号であるU+20ACがアプリケーションに渡される。受け取るソフトウェアにより、「128」だとU+0080で「0128」だとU+20ACのように動作が変わる。
Altは、元々のIBM PC/AT互換機用のキーボードでは緑色で書かれており、Altと共に押して機能するキーもまた緑色で書かれていた。
日本語キーボードでも当初のOADG109キーボードでは緑色で記載していたが、コスト削減のため現在使われているOADG109Aキーボードでは色の指定はない。
OADGの日本語キーボードでは、以下のキーコンビネーションが存在する。
MS-DOSのDOSSHELLやMicrosoft Windowsなどでは、メニューやボタンの後に(F)や(E)といった文字が付いている(日本語版の場合。英語版は例えばEditの頭のEに下線が付く)。
そしてAltキーと共にそのキーを押すと、そのメニューを選択したり、ボタンを押したのと同じ動作をするインターフェイスが提供されている。
しかしこれは本来Altキーが想定した機能ではないので、名前と動作がうまく合っていない。
PC-9800シリーズのキーボードには、相当するキーがない。
Microsoft Windowsでは、このキーを「GRPHキー」で代用した。Altキーとはそもそも使い道が全く違うキーだったが、もはやGRPHキーが本来の用途で使われることは無いであろうこと、たまたま同じ位置にあったこと、などから代用されることになったらしい。
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