元素合成の過程の一つで、超新星爆発の際に生じると仮定されているもの。
鉄より重い原子核は核融合で作ることができず、これらはs過程やr過程などで中性子捕獲により作られている。
しかしこの宇宙には、陽子過剰核、つまりs過程やr過程で作られるよりも陽子の多い原子核(原子番号の大きい元素)が少なからず見られ、この起源を説明するために陽子(proton)に富んだ過程の存在が予想されている。
p過程そのものは、他の過程で作られた元素の光分解、あるいは原子核から中性子をはじき出したり、中性子を陽子に変化させたりするものと考えられる。
超新星爆発過程、特に重力崩壊を伴うⅡ型超新星において、重力崩壊で中性子の密度が高まるがニュートリノも大量に放出され、これによって弱い相互作用により中性子が陽子に変化する。この変化は、p過程に必要な条件を満たすために良い反応と考えられている。
しかしこれでも説明できない陽子過剰核が多数(例えば92Mo、94Mo、あるいは96Ru、98Ru)あり、これらを説明するためにさらにrp過程(速い陽子捕獲過程)が発案された。
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