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宇宙科学研究所(ISAS)(現在のJAXA)により開発された観測ロケットの一つ。二段式の固体燃料ロケットである。
名前のSSが二段式、520が直径(mm)を表わしている。
S-520の主エンジンを第一段とした二段式固体燃料ロケットであり、開発の目的はペイロード140kgを高度約800kmに到達させることであった。
加えて、小型の第三段ロケットを搭載することで地球周回軌道にミニ衛星を打ち上げるロケット開発のための工学実験を実施することも目的として掲げられている。
SS-520は開発と並行し、4号機では経済産業省 平成27年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)の採択をうけ、民生品を多く利用することによるコスト削減の実験も行なわれている。
この4号機については通信機器の不具合で第2段ロケットへの点火を中止し墜落させることで実験を終了したが、SS-520は固体燃料ロケットであるので、もし完全に成功すれば小型核弾頭が搭載可能でありながら打ち上げ費用約4億円という安価な大陸間弾道ミサイル(ICBM)に道が開け、日本の国防にも大きく貢献する技術となる。
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