S-520

読み:エス・ごひゃくにじゅう
外語:S-520 英語
品詞:固有名詞

宇宙科学研究所(ISAS)の開発した観測ロケットの一つ。単段の固体燃料ロケットである。

名前のSが単段、520が直径(mm)を表わしている。

目次

  • 全長: 8.6m
  • 直径: 0.52m
  • 全備重量: 2.2t
  • 到達高度
  • 推進剤: ブタジエン系コンポジット推進薬 (ミューロケット第一段と同様)

S-520はK-9MやK-10の後継としてS-310を基盤に開発され、単段でありながら、K-9Mの倍のペイロードを打ち上げる能力を持っている。

また、S-520を第一段とした二段式ロケットSS-520も開発されている。

観測目標

以下、番号、打ち上げ日、場所、角度、目的などを示す。なお、27号機は28号機の後に打ち上げられた。

S-520-23 2007(平成19)年9月2日
電離大気現象と気象・海洋現象の多波長撮影
S-520-24 2008(平成20)年8月2日17:30(@395)、内之浦宇宙空間観測所、上下角78.4度
ロケット飛行中の微小重力環境を利用した結晶成長のメカニズム解明
S-520-25 2010(平成22)年8月31日05:00(30日@874)、内之浦宇宙空間観測所、上下角82.5度
宇宙導電テザーの伸展実験
S-520-26 2012(平成24)年1月12日05:51:00(11日@910)、内之浦宇宙空間観測所、上下角72.5度
熱圏中性大気とプラズマの結合過程解明
S-520-28 2012(平成24)年12月17日16:00(@333)、内之浦宇宙空間観測所
微小重力環境を利用した、宇宙ダストの核形成再現実験と炭酸カルシウム結晶の均質核形成メカニズムの研究
S-520-27 2013(平成25)年7月20日23:57:00(@664)、内之浦宇宙空間観測所
高度70km〜300kmにわたる希薄な超高層大気の観測研究
S-520-29 2014(平成26)年8月17日19:00:00(@458)、内之浦宇宙空間観測所、上下角80度
スポラディックE層空間構造の立体観測
S-520-30 2015(平成27)年9月16日20:00:00(@499)、内之浦宇宙空間観測所、上下角78度
酸化物系宇宙ダストの核生成実験
関連するリンク
http://www.isas.jaxa.jp/missions/sounding_rockets/s-520.html
用語の所属
固体燃料ロケット
関連する用語
S-310
SS-520
ISAS

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