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卵・肉・魚・乳製品など、動物系の素材から得られた蛋白質を多く含んでいる物質。対語は植物性蛋白。
これは、直接的に「蛋白質のみ」を指すのではなく、それを含んだ食品を広く表わす表現である。
例えば、「肉」なら動物性蛋白質、「大豆」なら植物性蛋白質、のように呼び分ける。
当然、肉にせよ大豆にせよ、蛋白質以外の物質も多く含まれている。
主として、食品素材や、栄養強化、脂肪の分離防止、結着、保型性向上、食感改良、などのために使われる。
植物性であれ、動物性であれ、蛋白質を作っているアミノ酸自体には何の違いも無い。
動物性蛋白と呼ばれている食品(例えば肉)の特徴は、植物性より油脂が多く、このために高脂肪高カロリーである。
動物性蛋白質は健康に悪く、植物性蛋白質は健康に良い、などといった二元論の似非科学が蔓延しているが、妄信は危険である。
簡潔にするために「蛋白質」についてのみ着目するが、蛋白質は20種類あるアミノ酸で作られている。生物を作る蛋白質が、どのようなアミノ酸で構成されているかは、その生物により様々である(遺伝子の情報が反映される)。
さて、人間は動物である。植物より動物の蛋白質、つまり肉や魚の方がアミノ酸の構成が近く、ゆえに食品として摂取した場合バランスが良いと考えられる。
蛋白質は一つではなく、推定10万種類あるとされる。栄養面で着目すべきはそれを作るアミノ酸の構成である。大豆食品だけ食べていれば「蛋白質」は充分かというと決してそうではなく、肉や魚も適量は必要ということである。
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