物質の元となる素粒子の一種で、クォークを持たない軽粒子のこと。
現在6種類(2種類ずつ3世代)の存在が確認されており、更にそれぞれに反粒子がある。
全てのレプトンは、その反粒子も含めてフェルミ粒子でスピン量子数は1/2であり、フェルミ・ディラック統計に従う。パウリの排他原理が適用される。
レプトンは、核力による強い相互作用をしない。
ニュートリノの電荷は0、電子・μ粒子・τ粒子には−1の電荷が存在する。
レプトンの反粒子は反レプトンである。
通常の電子、μ粒子、τ粒子の電荷は負だが、反レプトンの電荷は正である。
なお、ニュートリノは電荷を持たないため、それ自身が反粒子であるマヨラナ粒子である可能性(つまり、ニュートリノ=反ニュートリノ)が示唆されている。同一粒子なのか異なる粒子なのかは、現在でも未解決である。
レプトンにも質量がある。正確な質量については、現在も鋭意測定中である。質量は、軽い順に次のとおり。2005(平成17)年度版理科年表を元に、最新の情報を加えた。()は誤差である。単位は電子ボルトで表わす。
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