メラミン

読み:メラミン
外語:melamine 英語
品詞:名詞

メラミン樹脂の主原料となる有機物

目次

  • 組成式: C3N3(NH2)3
  • 構造式: C3H6N6
  • 分子量: 126.1
  • 比重: (該当資料なし)
  • 融点: >345℃(分解)
  • 沸点: 沸点以下で分解
  • CAS番号: 108-78-1
  • ICSC番号: 1154
  • 化学名:
    • 2,4,6-Triamino-1,3,5-triazine
    • 1,3,5-Triazine-2,4,6-triamine

メラミン
メラミン

  • 外観: 無色の結晶、無臭

誘導体、関連物質の例

製法

工業的には尿素から作られる。

尿素の製造工程とほぼ同じで、原料はアンモニアである。

安全性

適用法令

「食品衛生法」などにおいては、特に規制はない。

食品に意図的に混入させれば同法違反となる。

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: >500℃
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: 大量摂取で腎臓結石を生成することがある
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

構造にトリアジン環を持っており、反応性が高い。

輸入食品

通常、この物質は食品加工過程で用いられるものではない。

しかし支那において、牛乳の製造量を増やすため、水で薄めた牛乳にメラミンを混ぜて出荷するという事件が発生し世界的な問題となった。

牛乳の品質基準として一定量以上の蛋白質を含む必要があるが、蛋白質は普通ケルダール法で窒素量として分析される。このため窒素を多く含むメラミンを添加することにより、蛋白質の分析値を実際より多く見せることができたため、このようなことが行なわれた。

しかし、摂取されたメラミンとシアヌル酸が化学反応を起こして体内で結晶が生じ、これにより腎機能が阻害され腎臓結石症や腎不全を起こす恐れがある。

成人であれば牛乳のみを大量に摂取することはないので腎障害を起こす可能性は低いが、乳幼児用粉ミルクの場合には、体重あたりメラミン摂取量が多くなることから重篤な症状が発生する可能性が高い。

支那では死者も出ている。

関連するリンク
ICSC 国際化学物質安全性カード
用語の所属
有機物
関連する用語
尿素
アンモニア

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