パッシェン系列

電子の準位が、より高いエネルギー準位(n≧4)から第2励起状態(n=3)に遷移するときに放出される輝線。

1906(明治39)年にドイツのパッシェンにより発見されたためこの名がある。

水素のパッシェン系列は、赤外線領域である。

波長の長い順にP-α、P-β、P-γ…、…P-∞と呼ぶ。

• n=4→3 (P-α) 1875nm
• n=5→3 (P-β) 1282nm
• n=6→3 (P-γ) 1094nm
• n=7→3 (P-δ) 1005nm
• n=8→3 (P-ε) 955nm
• n=9→3 (P-ζ) 923nm
• n=10→3 (P-η) 902nm
• n=11→3 (P-θ) 887nm
• n=∞→3 (Limit) 820nm