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ニュートリノ振動は1962(昭和37)年に坂田昌一、牧二郎、中川昌美が予測し、提唱した。
これが実証されれば、それまでニュートリノには質量がないとされてきた素粒子物理学の定説を覆すこととなる。
これを実証したのは戸塚洋二で、1998(平成10)年にスーパーカミオカンデでニュートリノ振動を確認、ニュートリノに質量が存在することを世界で初めて明らかにした。但し、この時はニュートリノが変化して消えた「ニュートリノ欠損」しか観測できていない。
実際にフレーバーが変化する現象は、2010(平成22)年にCERNや日本などによる国際共同研究OPERAが人工的に発生させたニュートリノ振動で確認された。この功績を評価され、2015(平成27)年に、東京大宇宙線研究所長の梶田隆章と、カナダのアーサー・マクドナルドがノーベル物理学賞を受賞した。
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