エッジワース・カイパーベルト

読み:エッジワース・カイパーベルト
外語:Edgeworth-Kuiper belt 英語
品詞:名詞

海王星軌道よりも更に外側に広がり、円に近い軌道で太陽の周りを公転する、彗星の核と同等と推定される氷の小天体(微惑星)が存在する領域。

目次

1951(昭和26)年に、アメリカの天文学者Kuiper(カイパー)とEdgeworth(エッジワース)が存在予言した。発見者の名からエッジワース・カイパーベルト(Edgeworth Kuiper Belt)と呼ばれ、略してカイパーベルトという。また、この領域にある天体をエッジワース・カイパーベルト天体という。

範囲は、概ね海王星軌道(約30au)から、外側は約50au程度までの範囲で、黄道面近くに円盤状に分布し、惑星間空間の延長を成しているのが特徴である。

1992(平成4)年にハワイ大学のD・ジューイット、カリフォルニア大学バークレイ校のJ・ルーらによって初のエッジワース・カイパーベルト天体であるアルビオン(1992 QB1)が発見されて以来、続々と発見が続いた。こうして、エッジワース・カイパーベルトの発見によりそれまで冥王星が太陽系の果てであるとする概念は覆された。

この領域にある天体も研究が進み、太陽系の天体名称の再定義に伴い、こういった天体は総じて太陽系外縁天体と称されるようになった。

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