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実験衛星れいめい(黎明)。JAXAの宇宙科学研究本部(ISAS)が開発した小型衛星で、衛星基盤技術の開発試験とオーロラの微細構造の観察を行なう。
衛星名の黎明は関係者から募集した名前から選ばれた。若葉・未来・暁・黎明・息吹などで最終検討され、このうち他の衛星名候補などを除いた結果、黎明と息吹の何れかを選ぶこととなった。
INDEXチームの中では黎明と息吹で最後まで揉めており、若手は「いぶき」を、プロジェクトマネージャーの齋藤宏文教授が「れいめい」を推していた。
なぜ「れいめい」なのか。齋藤教授は「黎」という漢字が好きだからと意味不明な答弁。挙動不審な齋藤教授を更に問い詰めたところ「実は初恋の子が黎子だった」と白状したことから、情が勝り「れいめい」に決したとする。
衛星の目的は、次世代の先進的な衛星技術の軌道上での実証、小規模・高頻度の科学観測ミッションの実現、インハウス技術の蓄積、若手技術者・科学者の育成、である。
INDEX 1号機では、衛星基盤技術の開発として高速CPUによる衛星の統合化制御やリチウムイオン電池、反射板付高効率太陽パドルの搭載実験を、また科学観測ミッションとしてオーロラカメラと粒子センサーによるオーロラの微細構造の観測を、それぞれ行なう予定とした。
衛星は小型化のため、コンピューターは一台だけしか積まれておらず、これで全ての制御を行なうことになる。
元々はH-ⅡAロケットのピギーバック衛星として打ち上げられる予定だったが、資金不足でロケットの調達が難しくなり、ドニエプルロケットによる打ち上げとなった。
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