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物を締め付けて固定するために用いる機械部品。螺子、捻子、捩子。
一般に円柱形であり、その側面に螺旋状に溝を刻んである。
また、このねじの受け側にも同じ幅で螺旋状に溝が刻まれており、ねじを回しながら捩じ込むことで、ねじを用いて固定することができる。
この時、捩じ込む側の機械部品を「雄ねじ」(おねじ)、ねじの受け側の穴を「雌ねじ」(めねじ)と呼ぶこともある。
なお、木材などに捩じ込んで固定するため先が尖ったねじは、「木ねじ」(もくねじ)という。
ドライバーなどを差し込むための、ねじの一番上に付けられた切り込みを「ねじ山」または「ねじ頭」という。
プラス(+)またはマイナス(−)が一般的であるが、様々なものが使われている。
力を入れ過ぎた等で破損してしまうことを、一般に「ねじ山をなめる」という。
トルクス(TORX)ねじは、ねじ山が六角形の星形になっているもの。
なお、トルクスは登録商標であったので、ISOで標準化された際には「ヘクサロビュラ」(hexalobular)と命名された。
規格名はISO 10664:2005で、日本ではJIS B 1015:2008「おねじ部品用ヘクサロビュラ穴」が該当する。
現在も、ハードディスクドライブのケースであるなど、簡単に開けては困るようなもので使われている。
木ねじなどの例外を除いては、「雄ねじ」と「雌ねじ」の溝の間隔が一致している必要がある。
ねじはギザギザしており、山と谷がある。この時、山と山の距離をピッチ(pitch)という。
様々な規格が存在しているが、アメリカを除く世界中では国際単位系(SI)に準拠してミリ単位で、アメリカのみインチに準拠して山のピッチが定められている。
このねじピッチの規格は、ミリのものもインチのものもISOで標準化されており、おのおの、ISOネジ(ミリねじ)とユニファイネジ(インチネジ)と呼び分けられる。
インチネジのうち、アメリカ規格が元になっているユニファイネジは、アメリカの影響が強い、航空機などで使われている。
国際宇宙ステーション(ISS)では特にねじの規定はないが、アメリカの影響があり、ユニファイネジが多いとされている。
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