4004

読み:ヨンマルマルヨン
外語:4004 英語
品詞:商品名

日本のビジコン社が電卓用として開発を依頼し、嶋正利Intelが共同で開発した、一般用としては世界初のマイクロプロセッサー。発表は1971(昭和46)年11月15日

目次

  • 4ビットマイクロプロセッサー
  • データ幅 ‐ 4ビット
  • アドレス幅 ‐ 12ビット
  • ダイサイズ ‐ 3mm×4mm
  • PMOS
  • DIP16ピン
  • トランジスタ数 ‐ 2237
  • 動作周波数 ‐ 500kHz〜741kHz
  • プロセスルール ‐ 10µm

動作周波数については、クロック周期が最大で2µs、最短で1.35µsと規定されていた。

ピン配置

4004端子接続図
4004端子接続図

名称ピン番号 
D01 16CM-RAM0
D12 15CM-RAM1
D23 14CM-RAM2
D34 13CM-RAM3
Vss5 12Vdd
CLK16 11CM-ROM
CLK27 10TEST
SYNC8 9RESET

機能

最大で32768ビットROMと、5120ビットのRAMを直接駆動可能。

ピン数とアドレス幅は計算が合わないが、実はアドレスは3分割されている(4ビットを3回)。これは当時は16ピンDIPよりもピン数の多い汎用パッケージが存在しなかったため、ピン数をケチるためにこのような構造になった。

4004の処理速度は非常に遅く、1命令実行に最低8クロックが必要である。そのため、電卓における8桁の10進計算に0.85秒も掛かったとされている。

なお、4004が外販されたときの価格は200アメリカドルであった。

4004ファミリ

4004は、電卓の計算部分をプログラムで行なわせるために開発されたものである。

従って、電卓として利用するための周辺チップも開発された。これをMCS-4 systemという。

  • 4001 ROM ‐ プログラムを記憶する
  • 4002 RAM ‐ 結果を格納する
  • 4003 シフトレジスター ‐ キー入力を4004に渡し、4002に格納された計算結果をディスプレイに出力する
  • 4004 プロセッサー ‐ 実際の計算を行なう

4001〜4003は後継のプロセッサーである4040でも利用可能である。

割り込みなどの機能を追加したもの
4040
8ビット化したもの
8008
関連するリンク
Intel 4004
MCS-4
用語の所属
マイクロプロセッサー
関連する用語
4040
8008

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